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データで読む シンガポール IR開業で外国人観光客急増 持続性課題

シンガポールは、1965年の独立以来、観光産業の育成に取り組んできた。しかし、2000年代に入って観光産業が伸び悩む中で、05年に政府が統合型リゾート(IR)の導入を決定し、10年には、カジノ、ホテル、テーマパーク、ショッピングセンター、会議場などが一体となったIR施設、リゾート・ワールド・セントーサとマリーナベイ・サンズの2つが開業した。

シンガポールのカジノ付き統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」(奥)。手前は文化複合施設の「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ」(ブルームバーグ

シンガポールを訪れる外国人観光客数は、IR開業の効果もあり、それまでの1000万人前後から、13年には1500万人に大きく増加した。また、外国人観光客の消費額も08年からIR開業後の14年にかけて1.5倍に増えた。特に「観光・娯楽」は、IRが開業した10年には前年の20倍以上に増加し、旅行消費の押し上げ要因となった。

ただし、近年の観光客数は、中国経済の減速の影響や、観光振興に注力する周辺国との競争などもあり、横ばいにとどまっている。また、旅行消費額を観光客1人当たりでみると、10年に増加した後は頭打ちとなった。費目別には、「観光・娯楽」が拡大した一方で、「買い物」は緩やかに減少している。

日本でも、16年12月にいわゆる「カジノ解禁推進法案」が施行され、17年3月には総理大臣を本部長とする「特定複合観光施設区域整備推進本部」が発足し、実施法案づくりの検討が本格的に始まった。

IRはインバウンド観光を一段と押し上げる施設として注目を集めているが、併せて日本の既存の観光資源の魅力をアピールするなど、外国人観光客数や消費額の継続的な押し上げにつながるような創意工夫が望まれる。(編集協力=日本政策投資銀行

Source: 訪日ビジネスアイ速報



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